【中小企業の銀行対策】取引金融機関担当者に業界ネタをレクチャーするメリットとは?
今日は、中小企業の銀行対策として、取引金融機関担当者に業界ネタをレクチャーするメリットについて考えます。
今日の論点は、以下の2点です。
1 銀行員はそれぞれの業界の一般論しか知らない
2 自社の強みを理解できるよう金融機関担当者に業界ネタをレクチャーしてあげる
中小企業経営者の皆様、どうぞ、ご一読下さい。
1 銀行員はそれぞれの業界の一般論しか知らない
弊所では、お客様の中小企業経営者と同行して、お客様中小企業の取引金融機関を訪問して、業況報告(モニタリング)を行なっています。
一口で銀行員と言っても、色々な人がいて、(お、この人、よお勉強してるわ)と思える方がいれば、口ばっかりの口だけ番長のような銀行員もいます。
他方、営業担当の銀行員は、様々な業種、業態の融資先を担当しているため、それぞれの業界について、どちらかというと広く浅く、一般論しか知らないケースが意外にも多いのです。
例えば、一般論しか理論武装していない銀行員は、もっともらしく、「建設業は・・・」と口にして、土木か建築かくらいは区別がつきますが、土木の中でも、道路の舗装工事をメインしていたり、はたまたトンネルを掘ったり、建築の中でも、一般施主向けの個人住宅と公共工事のハコモノとでは異業種のようなものですし、塗装、左官、型枠、屋根、瓦、水道などなどといった職別工事の特色や特徴は概ね分からずにいます。
「社長、業界のこと、詳しく教えて下さい」と言った勉強好きな銀行員なら良いのですが、知ったかぶりの口だけ番長もいないわけではありません。
そんな営業担当の銀行員が起票する稟議書は、さぞかし画一的なものになるのだろうとついつい心配になってしまいます。
いずれにしても、銀行員なら色々な業界のことを知っているだろうという仮説はほぼ当たらないというのが北出の実感なのです。

2 自社の強みを理解できるよう金融機関担当者に業界ネタをレクチャーしてあげる
このように、多くの銀行員が、様々な業界ネタをよく理解していません。
これを踏まえて、中小企業経営者としては、取引金融機関担当者に、自社の業界ネタをドンドンレクチャーしてみることをお勧めします。
取引金融機関の債務者区分が正常先で、さらに、信用格付がまずまずの水準である会社であれば、そもそもその業界内でも負け組では決してないはずです。
そして、業界内での強みを持っていて、しっかりと生き残ってくることができていること自体、取引金融機関の評価も一定程度確保できているはずです。
この際なので、業界ネタを用いて、自社の強みをしっかりとアピールすることができれば、これに越したことはありません。
そして、取引金融機関担当者に業界ネタを絡めて、自社の強みを刷り込むことができれば、担当者の中で「この先はええ先なんやな」と認識させることができれば、これほど良いことはありません。
中小企業経営者は、自社の強みを業界ネタに絡めて強調することによって、取引金融機関担当者に(ここはええ先やな)と刷り込んでみることが中小企業の有効な銀行対策の一つなのです。

