【中小企業の銀行対策】毎月定額で貯まる積立定期預金のメリットとは?

今日は、中小企業の銀行対策として、毎月定額で貯まる積立定期預金のススメについて考えます。

今日の論点は、以下の2点です。
1 金利のある世界では取引金融機関は積立定期を歓迎してくれる
2 毎月の積立定期の預入金は借入金の約定返済と似た効果がある

中小企業経営者の皆様、どうぞ、ご一読下さい。

1 金利のある世界では取引金融機関は積立定期を歓迎してくれる

先週末、日本銀行が政策金利の更なる引き上げを発表したことで、メガバンクが短プラと預金金利の引き上げをいち早くアナウンスしました。
来週にかけて、他の大手金融機関、地方銀行、第二地銀等の金融機関もメガバンクに追従するような形で、短プラの年率0.250%引き上げを公表することは確実です。
中小企業経営者とすれば、「また、借入の金利が上がるやないか」と嘆くところですが、短プラの引き上げ幅よりは小さいものの、預金金利も引き上げられます。

「金利のある世界」が到来している今、金融機関本部の営業推進所管部署は、どこも「貸して貸して稼いでこい」と営業店(支店等)に発破をかけているいます。
預貸率(融資残高÷預金残高×100%)が高い金融機関ほど、預金集めに躍起になっています。
既存の中小企業向け融資で短プラ連動の適用金利はドンと上がりますし、新規融資の開拓もどんどん進めている中、預貸率の高い金融機関は、資金を仕入れる必要が出てきますが、金融市場で資金調達するよりも預金で資金調達した方が調達コストが低いため、預金を集めれば集めるほど、預貸率の高い金融機関は儲けが出る状況です。
かつてのゼロ金利、マイナス金利の時代は、預金集めよりも手数料を得られる投資信託の販売等役務収益を金融機関は追求していましたが、金融機関の営業方針はまるで様変わりといった様相です。
おそらく、金融機関の経営層は、笑いが止まらないほど、収益環境が好転しているのです。

このため、預金といえば個人預金が金融機関から歓迎されるイメージがありますが、中小企業であっても法人預金を預ければ、取引金融機関担当者は、間違いなく、「社長、ホンマ、助かります。ありがとうございます」と大歓迎されること、間違いありません。
中小企業経営者は、金融機関の現在の営業施策について少しでも考えてみても良いかもしれません。

【中小企業の銀行対策】毎月定額で貯まる積立定期預金のメリットとは?

2 毎月の積立定期の預入金は借入金の約定返済と似た効果がある

預金を集めることで、金融機関が儲かる仕組みについて触れました。

次に、個別の中小企業において、法人預金を預けるメリットはどこにあるのでしょうか。
考えてみます。

中小企業が余裕資金を定期預金で縛っておくメリットとして最もわかりやすいのが、万が一の資金ショートに備えておくことです。
定期預金は、満期まで預入することが原則ですが、定期担保で拘束されていない限り、「決済資金に充てたいねん」と取引金融機関担当者に解約を申し出ても、基本的には、解約に応じてくれます。
定期預金は、いわば、資金ショートに備えた保険のような役割と言ってもいいかもしれません。
このため、法人預金の場合、店頭での金利が高いからといって、3年や5年といった長期の預入は避けるべきです。
基本的には、1年定期で、満期が到来して特に格別の事情がなければ、自動継続にしておけば心配ありません。

また、一発で5,000千円の期間1年間の定期預金も良いですが、毎月定額で預入する積立定期預金(金融機関によっては定期積金ということがある)も有効です。
例えば、毎月500千円で1年間の積立定期預金であれば、1年後6,000千円(年間の平残は3,000千円)となり、元本も割れません。
積立定期預金を消費税の確定分や中間納税に充当することも良い手です。

積立定期預金を預入する中小企業のメリットとしては、融資を受けているメインバンクに積立定期をすることで、担保等で拘束されていないにも関わらず、暗黙のうちに、保全として金融機関では見ることができるので、担当者も支店長もウェルカムです。
また、毎月預入することは、後々、長期で融資を受ける際、月次約定返済と似たような効果を生み出すことができます。
担当者としても、「毎月積立を積んでくれてますから、返済も大丈夫だと思います」と融資の可否の方向性を決める営業店での「店内協議」で前向きにプッシュしてくれるはずです。

このように、金利のある世界だからこそ、融資を受けることだけではなく、預金を積むことで、取引金融機関の信用格付アップに繋げることも期待できるのです。

資金繰りや銀行取引に不安を感じている経営者の皆様へもご一読下さい。

資金繰りや銀行取引に不安を感じている経営者の皆様へ
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