【中小企業の銀行対策】無借金経営の功と罪とは?

今日は、中小企業の銀行対策として、無借金経営の功と罪について考えます。

今日の論点は、以下の2点です。
1 無借金経営は身軽である
2 インフレ局面では前向き資金で成長軌道に乗せるべきである

中小企業経営者の皆様、どうぞ、ご一読下さい。

1 無借金経営は身軽である

中小企業経営者の中には「うちの会社は無借金でね」と胸を張る方がおられます。
確かに、無借金経営は経営者にとって身軽ですし、気楽でもあります。
取引金融機関に格別の銀行対策を行う必要もありませんし、テレビCMでも「当社は無借金」と謳っている会社が現に存在します。

確かに、給振も、支払日の総合振込も自己資金の範囲内で回すことができるのであれば、それに越したことはありません。

銀行借入のある中小企業経営者の中には、決済資金を資金使徒である借入をメインバンクに申し込んだものの、なかなか稟議承認の返答がメインバンク担当者からもらえず、枕を高くして眠れなかったという経験が曲がりなりにもあるはずです。
中小企業の多数派を占める銀行借入のある中小企業経営者からすれば、無借金経営は羨ましい限りであるかもしれません。

【中小企業の銀行対策】無借金経営の功と罪とは?

2 インフレ局面では前向き資金で成長軌道に乗せるべきである

ところが、世の中は、ゼロ金利、マイナス金利、デフレから脱却し、インフレ局面に突入しています。
確かに、デフレ下では、無借金で現状維持の業況を維持していれば会社は支障なく回っていました。
しかしながら、インフレ下では、経済成長率の分だけ、通貨の価値は目減ってしまいます。
つまり、現状の売上高を維持しようとすると、経済成長率分の増収を達成しないと、実質的な売上高は減少してしまい、中長期的に見れば会社は徐々に衰退していくことになりかねません。

また、人手不足が深刻であることからも、省力化、生産効率アップのための設備投資が必須です。
売上高を伸ばすための増加運転資金や設備資金は金融機関から調達し、会社の成長スピードを加速させ、経済成長率を上回る増収増益を実現しなければなりません。

デフレ、超低金利時代が平成の初めから通算すると30年程度続きました。
中堅銀行員でさえ、金利の引き上げ交渉の経験がなかったわけですから、デフレ脳からインフレ脳への転換は簡単なことではありません。

中小企業経営者は、イランショックをまたとない会社の改革のタイミングと捉え、成長軌道を着実に描くことができるよう、会社の舵取りを変えていかなければならないのです。

資金繰りや銀行取引に不安を感じている経営者の皆様へもご一読下さい。

資金繰りや銀行取引に不安を感じている経営者の皆様へ
資金繰りや銀行取引に不安を感じている経営者の皆様へ

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