【中小企業の銀行対策】例月よりシビアに8月の資金繰りを読まなければならない理由とは?

今日は、中小企業の銀行対策として、例月よりシビアに資金繰りを読まなければならない理由について考えます。

今日の論点は、以下の2点です。
1 8月の中小企業は営業日数が少ない
2 思わぬ不良債権の発生も見越した資金繰りを読んでおく

中小企業経営者の皆さん、どうぞご一読下さい。

1 8月の中小企業は営業日数が少ない

2026年7月があっという間に終わってしまい、今日から事実上の8月商戦のスタートです。

中小企業にとって、8月は例月に比べると、営業面でも資金繰りの面でも「難しい月」と言えます。

今年の8月の暦からすると、関西と関東では少し感覚が違うかもしれませんが、概ね11日「山の日」の祝日から16日までを「夏季休業」とする中小企業が多くなりそうです。
大手製造業で、定期メンテナンスが必要な会社であれば、8月8日から9連休という長期休業となる会社もなきにしもあらずです。

一方、飲食、観光関連といったサービス業からすれば、一年で最も忙しくなる繁忙期でもあります。
このご時世、円安を嫌って国内旅行も人気が復活傾向ですが、お客様を迎えうつサービス業は、どこも原材料高と人手不足で、販売機会喪失といった事態も想定されます。

このように、夏季休業の前後で業務が繁忙化する中小企業もあれば、繁忙期のピークを迎えるサービス業とでは、従業員の意識にも差が出てきます。
それだけではなく、繁忙期に備えて、通常より仕入れを増やしたサービス業では、お客様やクレジットカード会社からの入金よりも仕入先や外注先への支払が先行することも十分起こり得ます。
既に、8月に突入していますが、どうしても運転資金が必要だという場合には、一刻も早く最寄りの日本政策金融公庫の支店に連絡を取るか、メインバンク担当者の携帯を鳴らすか、8月月末実行を希望する場合には、スケジュール的にはカツカツです。
特に、メインバンクの取り組みスタンスから信用保証協会の保証付を前提となると、信用保証協会から金融機関に保証承諾をいただくまでに、2週間かかったりして、信用保証協会の保証承諾後に、金融機関での稟議手続きとなれば、本当に日がありません。

メインバンク担当者に信用保証協会に走ってもらうなりして、急ぎ大至急の資金手当の準備を進めなければならないケースもありそうです。

【中小企業の銀行対策】例月よりシビアに8月の資金繰りを読まなければならない理由とは?

2 思わぬ不良債権の発生も見越した資金繰りを読んでおく

8月月末にかけて暦を見てみると、8月29日、30日が土日で、いきなり月末31日が週明け月曜日となります。
資金繰りを楽勝に回している取引先ばかりではないので、本来月末回収見込みの売掛金の入金が、数日遅延することも起こり得ます。
どこも、今は、支払をメインバンクでの総合振込にて行なっているため、月末当日の入金を当日の支払に充当することが極めて困難になってきています。

月末午後の入金を待っていても、待てど暮らせど、入金がなければ、月末返済の銀行の約定返済が遅延してしまいかねません。
この場合、月越えの延滞になるので、金融機関としては納得し難い延滞になってしまって、今後の必要資金の調達に困難をきたす可能性が出てきます。

更には、夏季休業が明けて8月17日に出社をしてみたら、得意先の会社の代理人弁護士からファックスや郵送で、破産手続きに移行するため、在庫を含めて、勝手に持ち去ることをやめることを明文化した通知書が届かないとも限りません。

実際、民事に強い弁護士先生は、お盆、年末年始、ゴールデンウィークといった長い休みの間を使って、法的措置に入る準備に余念がありません。

このようなことから、中小企業経営者は、8月だからこそ、例月以上に、余裕資金を手元に置いた資金繰りを行うよう、日次資金繰りの管理を徹底する必要があるのです。

資金繰りや銀行取引に不安を感じている経営者の皆様へもご一読下さい。

資金繰りや銀行取引に不安を感じている経営者の皆様へ
資金繰りや銀行取引に不安を感じている経営者の皆様へ

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