【中小企業の銀行対策】たかだかコピー代と経費支出を軽視してはならない理由とは?
今日は、中小企業の銀行対策として、たかだかコピー代と経費支出を軽視してはいけない理由について考えます。
今日の論点は、以下の2点です。
1 物価高の中だからこそ塵も積もれば山となるを忘れてはいけない
2 取引金融機関に余計な経費を使う必要はない
中小企業経営者の皆様、どうぞ、ご一読下さい。
1 物価高の中だからこそ塵も積もれば山となるを忘れてはいけない
円安などに起因して、中小企業でも物価高の影響は日に日に大きくなるばかりです。
物価高によって、原材料は上がり、最低賃金が上がり人件費負担は重くなって、売上原価は膨らんでいます。
固定費とも言える販管費についても、諸経費全般の価格上昇の影響は無視できない状況です。
おまけに、金利の上昇によって、支払利息も試算表上で明らかに増加してきています。
このため、ゼロ金利、マイナス金利、そしてデフレ禍とは違って、中小企業の収益環境は厳しくなってきています。
中小企業経営者が、月次の試算表を目の当たりにすると、「なかなか利益が出えへんなあ」と嘆き節が聞こえてくるような気がしてなりません。
このため、大型のコストカットができればそれはそれで最高なのですが、日々コストカットに多くの中小企業が取り組んでいるため、抜本的なコストカットはなかなか難しいというのが多くの中小企業の現実です。
とはいえ、塵も積もれば山となるではありませんが、何銭、数円の単位での経費の見直しがどうしても必要です。
現場からは、「これ以上のコストカットはもう無理。勘弁して下さいよ」という悲鳴が上がるかもしれませんが、雇用をしっかりと維持することを条件として、もう一度、ゼロベースでぺんぺん草も生えないような具合に、更なる経費の見直しを全社を挙げて行うことがどうしても必要なのです。

2 取引金融機関に余計な経費を使う必要はない
コストカットの障害となっているものの一つが、コピー代です。
今時の複合機は、とても優秀で、コピーだけではなく、ファックス、スキャナーなど、数多くの機能が満載されています。
一方、いざ、コピーを取る段では、紙代、インクカートリッジ代、カウンター料などと、事務機屋さんが導入後にチャリンチャリンと小銭が落ちるような仕組みになっています。
また、システム化を進めた場合、バックアップをスクリーンショットで保管したりすると、プリンターがフル稼働になってしまって、軽視できない程の塵も積もれば山となる経費に早変わりしてしまいがちです。
このため、例えば、取引金融機関に決算書を提出する際には、あらかじめ、会計事務所で紙ベースだけではなく、PDFファイルに決算書一式を変換してもらいます。
そして取引金融機関担当者にメールで送信したり、紙ベースで持参する場合には、自社でコピーを取らず、取引金融機関に出向いた時に取引金融機関の方で、決算書のコピーを取ってもらうことが賢明です。
決算書一式となると、決算報告書だけではなく、勘定科目明細書、法人税と消費税の申告書、別表などなど、紙ベースでは相当な分量となってしまいます。
取引金融機関の数だけ決算書一式をコピーするとなると、時間もかかりますし、バカにならないようなコストが出てしまいます。
取引金融機関、中でもメインバンクには、支払利息だけではなく、ネットバンキングの利用料、給与振込や総合振込で無視できないくらいの支払手数料を支払っています。
メインバンクとの取引関係強化のために、やむを得ない経費ですが、決算書や試算表を提出する際のコピー代は、自社が負担する必要が全くありません。
中小企業経営者は、コピー代を代表するような塵も積もれば山となる経費の支払状況を無視することなく、原価高、固定費増、人件費負担に耐えるため、聖域なく、全社を挙げて、経費削減に取り組む必要があるのです。
資金繰りや銀行取引に不安を感じている経営者の皆様へもご一読下さい。

