【中小企業経営者の心得】経営者が経営判断をミスるケースとは?

今日は、中小企業経営者の心得として、経営者が経営判断をミスるケースとはどのような場合かについて考えます。

今日の論点は、以下の2点です。
1 中小企業経営者は孤独である
2 経営判断をミスるケースの典型例を考える

どうぞ、ご一読下さい。

1 中小企業経営者は孤独である

中小企業、中でもオーナー経営の場合、経営者は、基本的に孤独です。
経営者として、会社の真の実情を従業員に開示するのは憚られます。
例えば、上場企業であれば、決算書はディスクローズされ、外部の株主も内側の従業員も会社の損益状況を閲覧することが可能です。
しかしながら、中小オーナー経営の会社で、会社の決算書を従業員に開示しているケースはほとんど見受けられませんし、従業員も従業員で、会社の損益状況に関心を示さず、オーナー社長に対して会社の損益状況を開示するよう要望することもほぼありません。

逆に言えば、中小オーナー経営者は、会社の真の姿を内外共に開示しないことで、会社の経営課題について相談したり、議論したりする機会はほとんどありません。
決算書や試算表を共有するメインバンクであっても、基本的には、建前論に終始するのが通常ですし、あえて言うなら、関与税理士や私どものような外部の経営コンサルタントでしか、本音の経営課題を相談しにくいのが普通です。

このように、中小オーナー経営者は、実は孤独な存在なのです。

【中小企業経営者の心得】経営者が経営判断をミスるケースとは?

2 経営判断をミスるケースの典型例を考える

このように、中小オーナー経営者は、孤独な存在です。
重大な経営判断を行う時ほど、自分一人で、経営判断を下さなければならなくなってしまいます。
中小オーナー経営者で、優秀で、かつ社長歴が長くても、外部環境は激変するこの時代のことですから、過去の成功体験が必ずしも通用しないことも大いにあり得ます。

例えば、資金繰り余力が低下して、どのような経営改善策を取るべきなのかとか、メインバンクとの交渉方法とか、特に、おカネに関する経営課題は重たくて、経営判断をミスってしまうと、会社の事業継続にも支障が出かねないような重大なものです。

また、資金繰り余力の低下が加速している場合など、緊急を要する場合には、検証データが十分に揃わなかったり、経営者自身が焦ってしまうと、経営判断をミスってしまう危険性が高まります。

このように、中小企業経営者は、孤独であるが故に、おカネに関する機微にふれるような重大な経営判断を短時間で行う必要がある場合には、経営判断をミスってしまうことが起こり得ます。

外部環境が激変する今の世の中だからこそ、特に、おカネに関わる会社の重大な経営課題については、先送りをすることなく、先手先手で必要な解決策を導き出し、速攻で実行に移していく必要があるのです。

資金繰りや銀行取引に不安を感じている経営者の皆様へもご一読下さい。

資金繰りや銀行取引に不安を感じている経営者の皆様へ
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