【中小企業の銀行対策】メインバンク担当者との面談の席でのNGワードとは?

今日は、中小企業の銀行対策として、メインバンク担当者との面談の席でのNGワードについて考えます。

今日の論点は、以下の2点です。
1 メインバンクへの「嘘」は絶対にいけない
2 メインバンクには「安全性」に徹底的にこだわる

どうぞ、ご一読下さい。

1 メインバンクへの「嘘」は絶対にいけない

弊所では、お客様の中小企業経営者に対して、メインバンク担当者との面談の席では、弱音を吐いてはいけないことを強調しています。
確かに、資金繰りが厳しかったり、原価高で利益が出なかったり、経営者として苦しい局面というのは、必ず起こり得るものです。
しかしながら、そのような厳しい局面でも、お涙頂戴的な「うちの会社、もう潰れそうやねん」といった類のネガティブな表現は絶対に避けなければなりません。

さらに、お涙頂戴的に泣きを入れること以上にダメなことが、「嘘を言ってしまうこと」です。
取引金融機関への最大の「嘘」は、粉飾決算ですが、粉飾決算がバレたら、取引金融機関の取り組みスタンスは、「撤退・回収」となります。
粉飾は過失ではなく、故意そのものです。

あるいは、架空の受注の話や虚偽の他行の取り組みスタンスをメインバンク担当者に話してしまうことも絶対にNGです。
「嘘」が明るにみ出ると、これまで取引金融機関と築いてきた信頼関係は一撃で地に堕ちてしまいます。

苦しい局面であっても、中小企業経営者は、取引金融機関に対して、「嘘」を言っては絶対にダメなのです。


【中小企業の銀行対策】メインバンク担当者との面談の席でのNGワードとは?

2 メインバンクには「安全性」に徹底的にこだわる

次に中小企業経営者が取引金融機関担当者を相手にする時には、念頭におくべきことが、「安全性」を全面に押し出すことです。
金融機関は、不特定多数の一般預金者から預かった預金を原資に、企業や個人に融資をするので、不良債権を極端に嫌います。
このため、中小企業経営者としては、「うちはこんなに成長力が高いのです!」と胸を張るよりは、「当社は健全経営で、安全性を十分に担保しているので、御行にご迷惑をかけるようなことは絶対にありません」と保守的に、安全性を強調する方が金融機関の受けは良いのです。

なので、収益や資金繰りが多少厳しい局面であっても、基本的なスタンスは「当社はしっかりやっております」とか、経営改善計画が立てられていれば、「計画書にあるアクションプランを粛々と進めているところです」と言った具合に対応することが賢明なのです。

中小企業経営者は、取引金融機関に対して、安全性を強調し、それらの施策を着実に実行していく経営スタイルが必要なのです。


資金繰りや銀行取引に不安を感じている経営者の皆様へ

資金繰りや銀行取引に不安を感じている経営者の皆様へ
資金繰りや銀行取引に不安を感じている経営者の皆様へ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA