【中小企業経営者の心得】インフレ下で着実に成長するために必要なこととは?

今日は、中小企業経営者の心得として、インフレ下で着実に成長するために必要なことについて考えます。

今日の論点は、以下の2点です。

1 八方美人はもうやめよう
2 攻めの資金を調達して成長スピードを加速させる

どうぞ、ご一読下さい。


1 八方美人はもうやめよう

今日は新年1月6日、奇跡の9連休が明けて、2025年が本格的に稼働し始めました。
多くの企業や、官公庁が仕事始めを迎えました。

2025年を展望するというのは、国内外の難しい諸情勢を鑑みるとそう簡単なことではありませんが、中小企業にとって避けて通れない課題が「インフレ下でいかに会社が成長できるか」ということです。
年末年始はインフレを嫌って遠出を避けた人が多くいた一方で、ホノルル路線は過去最高の旅客数となり、一般の消費行動が二極化していることを改めて思い知らされました。
つまり、いかにインフレ下であろうと、一定数のハイクラスの個人消費は底堅いということでもあります。

従来のデフレ下では、とかく「料金競争」が全面に出ていました。
いかにリーズナブルに、かついいサービスを提供するかということを、飲食業等のB to Cの中小企業はしのぎを削ってきました。
しかしながら、インフレ下に転換し、原材料高と人件費アップ、人手不足が深刻になってくると、今までのような「八方美人」的サービスを提供し続けることには限界が来ています。

このため、インフレ下を生き残るためには、八方美人を捨てて、どのようなセグメントに対してサービスを提供していくのかを明確にして、量から質への転換が必要不可欠です。
もう、八方美人はやめなければならないのです。


【中小企業経営者の心得】インフレ下で着実に成長するために必要なこととは?

2 攻めの資金を調達して成長スピードを加速させる

中小企業が「量から質」の経営に転換するために必要なこととはどのようなものでしょうか?
元々、中小企業の場合、大企業と違って、ヒト、モノ、カネ(➕情報)という経営資源には限りがあります。
単純作業や機械的な業務に、ヒトという貴重な経営資源に振り向けている場合ではありません。
現実的には、特にDXが驚くほど進んでいる国々では、配膳ロボが当たり前に飲食店の店頭で活躍しています。
日本でも、タブレットや手元のスマホで注文したり精算することは日常の風景となっています。
省力化、省人化への取り組みは、業種、業態を問わず、必要不可欠なものです。

こうなってくると、必要になってくるのが、前向きな成長を遂げるための「成長資金」です。
また増収局面では、原材料費や外注費の支払いが先行するため、増加運転資金が必要です。
成長資金にせよ、増加運転資金にせよ、まとまった資金を調達するために、必要なものがメインバンクとの信頼関係です。

メインバンクであっても、全額保証協会付きであれば、格別の用向きがない限り、メインバンク担当者が接触しようとするのは、決算申告直後の決算書の入手時だけです。
これでは、メインバンクとの信頼関係なぞ、構築できるわけがありません。
金融機関の外回りの担当者からすれば、一融資先は、One of themです。
成長資金でも、増加運転資金でも、タイムリーに資金調達するためには、中小企業経営者自身がメインバンク担当者に対して、主体的に、かつ、定期的に業況報告(モニタリング)を働きかけていくことが必要です。
上場企業の株主総会の議長を社長が担うのと同様、中小企業の場合、最大の資金の出し手であるメインバンクとのパイプを太くするためには、中小企業経営者自身がメインバンクに対して、説明責任を果たすことが何よりも大切なのです。

中小企業経営者がメインバンクに対して、主体的にモニタリングを実施することで、メインバンクとの信頼関係を強固なものとして、成長資金を調達して、インフレ下での成長スピードを加速していく必要があるのです。

年が明けました。
中小企業経営者の皆様、新年のご挨拶を兼ねて、まずは足元の業況報告と今年の経営方針の説明をメインバンク担当者に行ってみてはいかがでしょう。

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