【中小企業の銀行対策】3月先の損益と資金繰りを読み切ることが銀行対策の第一歩である理由とは?

今日は、中小企業の銀行対策として、3月先の損益と資金繰りを読み切ることが銀行対策の第一歩である理由について考えます。

今日の論点は、以下の2点です。
1 半年先、1年先を読み切ることは正直難しい
2 3ヶ月あれば様々な選択肢を選ぶことができる

どうぞ、ご一読下さい。

1 半年先、1年先を読み切ることは正直難しい

弊所では、お客様の中小企業に対して、6ヶ月先、あるいは1年先の損益をシミュレートして、回収条件と支払条件から資金繰り表を作成して、お客様の中小企業経営者に1年先の事業展開について議論を行うようにしています。

現預金が手厚い会社であろうが、カツカツの会社であろうが、向こう1年間の損益をシミュレートして、資金繰り表上の「翌月繰越金額(翌月に繰り越す固定性預金を含んだ現預金」が増加基調であれば、「社長、このペースの損益を維持していきましょう。下振れるようなことがあれば、テコ入れ策を練りましょう」となって、とりあえず一安心となります。
しかしながら、「翌月繰越金額」が減少傾向を辿るようであれば、このままの損益状況を放置しておくわけにはいきません。
損益をシミュレートして、資金繰り表を作成する理由は、資金繰り余力の低下が損益の悪化の後にやってくるからです。
中小企業経営者が(あれれ、キャッシュが減ってんなあ)と気が付いた時には、相当程度損益が悪化して知っているのです。
つまり、(あれれ、キャッシュが減ってんなあ)と気が付いた時には、経営改善が必要な局面になっていると言っても過言ではないのです。

直近のイラン情勢を見るにつけても、世の中、もはや、なんでもアリです。
過去の成功体験が効かなくなっているという言い方もできるかもしれません。
このように、過去の成功体験がなかなか効かず、もはや政治家も当てにできない今となっては、世の中、なんでもありです。
こうなると、現実問題として、半年先、1年先を読み切るというのはそうそう簡単なことではないことを思い知らされます。

ヒト、モノ、カネいずれも限りの中小企業であるため、イラン情勢が緊迫化して、原油高に端を発するコスト高が避けられない中では、リスクテイクは必要最小限にとどめておくことが無難なのかもしれません。

【中小企業の銀行対策】3月先の損益と資金繰りを読み切ることが銀行対策の第一歩である理由とは?

2 3ヶ月あれば様々な選択肢を選ぶことができる

中小企業を巡る外部環境が荒れまくってきて、過去の成功体験が効かなくなってきたからといって、目をつぶって、一か八か、「エイヤー!」と中小企業経営者が会社を舵取りするのは、それはそれで危険極まりないお話です。

諸々考えた時に、半年先は無理でも、3月先はある程度の精度で先を読み切ることが可能となるかもしれません。
製造業であれば、多くの業種、業態で、生産計画は向こう3ヶ月間策定されることが多いため、ある程度、向こう3ヶ月間の売上予想が可能となりそうです。

一方、対金融機関においても、資金ショートが避けられない公算が高くなり、ニューマネーを調達しようとメインバンクにニューマネーを打診する場合、担当者としても3ヶ月先の資金需要となれば、じっくりと店内で協議か可能となります。
部店長(支店長等)としてもニューマネーの方向性を出して、最終的に本部の与信所管部署の決裁を取るにも時間的余裕も十分です。
担当者も部店長もニューマネーの打診に全力で取り組んだものの、最終的にニューマネーの調達に至らなければ、リスケジュールという最終手段も取ることもできます。

もちろん、6ヶ月先、1年先の損益と資金繰りのシミューションができることに越したことはありませんが、より精度の高い損益と資金繰りを提示するのに当たって、向こう3ヶ月先を読み切るというのは極めて現実的だと言えます。

中小企業経営者は、銀行対策の第一歩として、向こう3ヶ月間の損益と資金繰りを資金繰り表で落とし込むことから始めてみませんか。

資金繰りや銀行取引に不安を感じている経営者の皆様へもご一読下さい。

資金繰りや銀行取引に不安を感じている経営者の皆様へ
資金繰りや銀行取引に不安を感じている経営者の皆様へ

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