【中小企業の銀行対策】ゴールデンウィークが現在の業況を客観視する絶好のチャンスである理由とは?

今日は、中小企業の銀行対策として、ゴールデンウィークが現在の業況を客観視る絶好のチャンスである理由について考えます。

今日の論点は、以下の2点です。

1 ゴールデンウィークだからこそ会社の業況を客観視する
2 予実管理によって足らざる点の改善策を具体化する

どうぞ、ご一読下さい。


1 ゴールデンウィークだからこそ会社の業況を客観視する

今日は4月30日で、月末です。
普段の月末ならなんとなくワサワサ、気忙しいものですが、大手製造業を中心に、最長11連休に入っている会社も少なくなく、世の中、少々おやすみモードです。

このようなタイミングですと、小売や飲食業といった待ちの商売は書き入れ時となりますが、製造業や卸、建設業であれば、営業担当者であっても、営業電話をかけるのも少し憚られます。
必要に迫られて急ぎで携帯を鳴らす際にも、「すみません、もしかして、御社はお休みですか?」と気を遣ってしまいます。

特に、中小企業経営者の携帯電話は、平日日中は相当な頻度で鳴るものですが、さすがにゴールデンウィークの谷間なので、携帯も普段よりはおとなしめです。

普段多忙を極める中小企業経営者にとっては、このようなゴールデンウィークの谷間を無駄に過ごすにはもったいないお話です。
現進行年度の最新の試算表に目を通して、経営者が心に抱いている現進行年度の業況推移はイメージ通りであるかどうか、振り返ってみる絶好のチャンスです。

ましてや、経営改善計画を取引金融機関に提出していて、合意を得ているような中小企業であれば、余計に現在までの業況推移を見極めなければなりません。
中小企業経営者が、ゴールデンウィークを全て業況の振り返りに充てる必要はなく、必要に応じてリフレッシュすべきですが、中小企業経営者が客観的に自社の業況推移を評価するにはゴールデンウィークの谷間は貴重な時間帯でもあるのです。

【中小企業の銀行対策】ゴールデンウィークが現在の業況を客観視する絶好のチャンスである理由とは?

2 予実管理によって足らざる点の改善策を具体化する

経営改善計画が策定してあると、通常、「計画」もしくは「予定」といった計画値が設定されているはずです。
もしも、年度単位であれば、月次にブレイクダウンして、月次の「予実管理」を行うべきです。
「予実管理」とは、予定に対して、実績との乖離がないかを検証して、評価することを言います。
実績値が予定値を上回れば問題なしですが、逆に実績値が予定値に達しなかった場合、通期で計画未達となってしまう恐れが高まります。
予実管理は、徹底して「定量評価」に徹するべきで、外部要因などできないことを理由にする(例えば、トランプ関税のおかげで酷い目に遭ったなど)ことはやめにするのが鉄則です。

予実管理は日々行うことが基本ですが、ちょっと緩い雰囲気のゴールデンウィークの谷間だからこそ、じっくりと予実管理に取り組んで、修正すべきは修正して、会社をあるべき方向に舵取りしていくことが経営者の役割なのです。

資金繰りや銀行取引に不安を感じている経営者の皆様へもご一読下さい。

資金繰りや銀行取引に不安を感じている経営者の皆様へ
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