【中小企業の銀行対策】月末近くに休む銀行員から今時の銀行員を考える
今日は、中小企業の銀行対策として、月末近くに休む銀行員から今時の銀行員を考えてみます。
今日の論点は、以下の2点。
1 月末近くに休む銀行員が珍しくなくなった
2 金融機関でも進むワークライフバランス
どうぞ、ご一読下さい。
1 月末近くに休む銀行員が珍しくなくなった
先月最終週は、台風の影響で、多くの仕事で動く人々が足止めを食らいました。
北出も、先月最終週にお客様の中小企業経営者と共に、7月度のモニタリング(業況報告)に金融機関にお邪魔する予定でしたが、途中、電車が止まり、身動きが取れなくなり、打ち合わせを延期せざるを得なくなりました。
打ち合わせの延期を受けて、改めて日程調整をしようと、お客様の中小企業経営者に取引金融機関担当者に連絡を取ってもらったら、なんと、月末近くであるにも関わらず、彼ら、彼女らは休暇を取得していました。
しかも、一人ではなく、複数の金融機関で、複数人の担当者がお休みだったのです。
昭和や平成の初め頃であれば、金融機関の役職員が月末近くに休みを取るなどということは許されないことでした。
私北出は現在53歳ですが、「ホンマに休み、取ってるんですか?」と聞き直した程でした。
このご時世ですから、自らがやすべきことをしっかりとやっていて、課された責任を全うしていて、休暇中の引き継ぎもバッチリしてあれば、月末近くだろうが、休みを取ることは何の問題もないと現在53歳の北出は思うのですが、世の中も変わったものだと改めて感じ入ったところでした。
2 金融機関でも進むワークライフバランス
このように、金融機関であっても、一般的にイメージされている金融機関の実態は、意外にもワークライフバランスが進んでいるように思われます。
上記でも申し上げましたが、自らの責任を全うし、引き継ぎをバッチリしていれば、時期を問わず、休みを取るのは何の問題もないと考えます。
しかしながら、例えば、与えられた目標(北出に言わせれば「ノルマ」)の達成見込みが立たないまま、「僕、今月末、お休みを頂きたいのですが」と部下から申し入れられた直属の上司はどのように二の句を継げば良いのでしょう。
とはいえ、「お前、〇〇の目標達成見込みが立ってへんやないか。どうするつもりや?おお??」と詰めてしまうと「それってパワハラです!」とでも直属の上司は反論されるのでしょうか。
それでは、いかにも理不尽だと思ってしまうのですが、このご時世、なかなかそういうわけにはいかないのでしょうか。
労務問題や労働争議に直結しかねないワークライフバランスの取り組みですが、労務問題や労働争議は、会社の規模に関係なく、明日起こっても不思議ではないことです。
中小企業経営者は、関西のどこやらの知事さんを反面教師にして、業績向上のため社員の意識を高めると共に、ワークライフバランスを重視して、円満な会社運営に取り組む必要があるのです。