【中小企業経営者の心得】経営改善局面で必要となる経営者の心構えとは?
今日は、中小企業経営者の心得として、経営改善局面で必要となる経営者の心構えについて考えます。
今日の論点は、以下の2点です。
1 アントレプレナーシップを再認識する
2 詰まったらスタート地点に戻る
どうぞ、ご一読下さい。
1 アントレプレナーシップを再認識する
失われた30年とよく言われます。
デフレが長く続き、経済成長率はゼロ内外と低迷し、いつしか、銀行の預金金利も限りなくゼロに近くなってしまいました。
北出は思うのですが、経済が成長しなかった一つの要因が、「起業」の少なさです。
若者がリスクを取らず、就活ランキングでは公務員が上位を占めていては、経済が成長するわけがありません。
とはいえ、起業が全くなかったわけではなく、少ないながらも、自ら事業を起こし、事業家となった人々がいないわけではありません。
自ら起業をし、事業家となった多くの人々がトップセールスマンで、「俺は一介のサラリーマンで終わってたまるか」と一世一代の決断をし、雇用を創出し、売上規模が数千万円から数億円規模にまで拡大していった中小企業経営者は確かに存在します。
創業者である中小企業経営者は、創業当初、アントレプレナーシップの塊であったことは間違いないことなのです。

2 詰まったらスタート地点に戻る
創業当初、希望と野心の塊であった中小企業経営者・創業者ですが、2期連続赤字に陥ったり、実態ベースで債務超過に転落して、経営改善局面に陥ってしまうと、野心的な経営者であっても、「うちの会社て大丈夫かいな?」と疑心暗鬼に陥ってしまいかねません。
他方、経営改善局面であっても、アクションプランの中の一つでも成果が出て、収益改善の兆しが見えてくると、「まだまだ俺はやれる」と元気を取り戻します。
北出は経験則上、中小企業経営者は、少々のことでは打たれ強くて、成果が出にくい場合でもケロッとしていて、しっかり切り替えて、「これからバリバリやって、マイナスを取り戻してやる」という位のマインドの強さが必要だと考えています。
そして、経営改善局面だからこそ、「儲けて他人より良い生活をしてやる」とか、「事業を大きくして、目指せ年商2,000百万円」とか、創業当初の野心的な自分に戻ることが必要です。
要するに、「詰まったら原点に戻る」、これに尽きます。
原材料高、人手不足と、中小企業を巡る外部環境は決して楽観できるものではありません。
中小企業経営者は、詰まった時には、原点回帰が最大の経営改善への特効薬なのです。