【中小企業経営者の心得】目先の資金繰りから中長期の先を見据えた経営に転換すべき理由とは?

今日は、中小企業経営者の心得として、目先の資金繰りから中長期の先を見据えた経営に転換すべき理由について考えます。

今日の論点は、以下の2点です。
1 確かに目先の資金繰りは重要である
2 船酔いの時ほど水平線の先に視線を移す

どうぞ、ご一読下さい。

1 確かに目先の資金繰りは重要である

今日は2月6日で2月が始まって、第一週が終了します。
今年の2月は金融機関営業日数がわずかに18日しかなく、気を抜いているとあっという間に月末がやってきます。
少なからぬ中小企業経営者、小規模事業者事業主が、今月の給料、月末の材料費、外注費や諸経費の支払いに注意が集まりがちです。
メインバンクや日本政策金融公庫にお願いしている融資の可否が気になる中小企業経営者もなきにしもあらずです。

確かに、従業員さんへの給料は優先債権で、給与の遅配などは許されないことですし、6月決算の会社であれば、今月末が消費税の中間納税の納期限を迎えます。
原材料高と人手不足は資金繰りを圧迫しますし、多くの中小企業経営者は、気の抜けない2月でもあります。

租税公課、給与手当、材料費、外注費、その他経費ときっちり支払うことができて、対外信用が維持されるので、目先の資金繰りは中小企業経営者、小規模事業者にとっては大きな大きな関心事であることは間違いないのです。

【中小企業経営者の心得】目先の資金繰りから中長期の先を見据えた経営に転換すべき理由とは?

2 船酔いの時ほど水平線の先に視線を移す

目先の資金繰りが大切なことであることは言うまでもありませんが、しかしながら、中小企業や小規模事業者といっても、この先、数十年もの間、存続し続けなければなりません。
現在のオーナー社長が健康上の不安から第一線を退くことを余儀なくされるようなことがあったとしても、然るべき事業承継者に事業を承継し、従業員を守り、取引先との良好な関係を維持し続けなければなりません。

もしも、仮に資金繰りが厳しくなって近視眼的な思考に陥ったとしたら、その状態は一種、船酔いに似た状態に置かれているのかもしれません。
船酔いになると、冷静さを失い、場合によっては嘔吐するといった体調不良になってしまいますが、少し一呼吸置いて、水平線の向こうに視線を移すと、少しずつ症状は改善の方向に向かいます。

経営改善も船酔いからの脱却と似たようなもので、目先の資金繰りに加えて、仮に現オーナー社長が60歳で、息子が30歳であれば、10年後の現オーナー社長は70歳です。
70歳になって今と同じ気力を維持して、意欲的会社経営に取り組むことができるか、少し疑問が残るところです。
一方、現在30歳の息子は10年後には40歳を迎えます。
同じ業界にいたり、ましてや会社に入社しているのであれば、社会経験を積んで、次期社長としての資質を高めることができます。
現オーナー社長は70歳を期に、相談役に退いて、非常勤ながら、ここぞのところで、大所高所の見地から、会社のご意見番のような存在に徹すれば良いかもしれません。
10年以内に息子に事業承継を成し遂げると言うことになれば、目先の資金繰りで悩まされているような局面を否応なく打破しなければならなくなります。
こうなると、10年以内に収益をぶっちぎりで改善して、利益が出る会社の体質に作り変えて、痛んだBSを健全化させ、手元流動性を高めて、資金繰りで悩むことのないような会社に生まれ変わる必要が出てきます。

もちろん、経営改善は一朝一夕には成し遂げられるものではありませんが、経営改善へのアクションプランを明確化し、実行に移していくことこそが何より大切です。

中小企業経営者は、目先の資金繰りに配慮することは当然のこととして、少し目線を遠くに移して、10年後の会社のあるべき姿に変えていくことを実践する必要があるのです。

資金繰りや銀行取引に不安を感じている経営者の皆様へもご覧下さい。

資金繰りや銀行取引に不安を感じている経営者の皆様へ
資金繰りや銀行取引に不安を感じている経営者の皆様へ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA