【中小企業の銀行対策】「気合」と「根性」では経営改善が実現できない理由とは?

今日は、中小企業経営者の心得として、「気合」と「根性」では経営改善が実現できない理由について考えます。

今日の論点は以下の2点。

1 昭和型の「気合」と「根性」は時代遅れである
2 算数的発想が経営改善の鍵である

どうぞご一読下さい。

1 昭和型の「気合」と「根性」は時代遅れである

わたくし北出の個人的なお話で恐縮なのですが、大学卒業年次は平成5年(1993年)。
バブル組最終組で、あの当時、世間は「まだまだ、まだまだいけるぞ! 24時間闘え」とイケイケの時でした。
ちょうど、30年前のことです。

思えば、年を重ねてしまったわけですが、この30年間で世の中は大きく変わりました。
バブルが崩壊して、金融危機が深刻化し、旧北海道拓殖銀行や三洋証券が破綻、多少の浮き沈みがあったにせよ、この30年間はまさに「失われた30年」です。

北出がサラリーマンを卒業して独立したのが2009年、サラリーマン時代の20代、30代は、「気合」と「根性」の世界でした。
営業現場では、「取れるまで帰ってくるな」が当たり前でした。
平成の時代に入っても、まだまだ昭和型の「気合」と「根性」が営業現場の常識でした。

令和になって、新型コロナウイルスの影響が鎮静化した今、我が国は「コンプライアンス流行り」です。
昭和、平成の時代では当たり前だったパワハラ、セクハラは今やタブーとなって、長時間労働への風当たりは強くなるばかりです。
更には、DX化への対応が今後の会社の生き残りに必須となってきました。
世の中が変わっているのですから、会社の経営者の脳味噌の中身も変わらなければなりません。

ビジネスモデルが古典的なままで会社を大きくしようとして失敗している典型例が、ビッグモーターです。
社員を経営陣や管理職が恐怖で支配して、「気合」と「根性」だけで会社を成長させようとしたわけで、そんな古いやり方が令和の時代に通じるわけはありません。

もはや、精神論は過去の遺物で、昭和型の「気合」と「根性」は時代遅れで、経営改善が必要な会社であれば、「気合」と「根性」をより強力に排除する必要があるのです。

2 算数的発想が経営改善の鍵である

次に、経営改善の必要な会社だからこそ、算数的発想を実践しなければならない理由について考えてみます。

そもそも、業績が順調に伸びていたり、安定した収益を維持している会社は、経営者だけではなく、従業員皆が合理的に行動しているはずです。
ところが、一時的にせよ赤字になったり、BSが痛んでいるような会社は、経営者が経営判断をミスっていたり、従業員が収益確保に向けて一致した行動を取れていない可能性が極めて高いのです。

経営者の経営判断ミスや従業員の方向性が正しくない場合には、それらを合理的で、正しい方向に舵を切り直さなければなりません。

そこで、経営改善への象徴的な存在として取り上げたいのが、経営改善計画書の「アクションプラン」です。
「アクションプラン」は、収益を改善するための目標を設定し、そのために必要な具体的な行動を明確化し、その効果がPLやBSにどのように反映するのかを明らかにするものです。
「アクションプラン」の具体的な行動として、「経営者と従業員皆が、「気合」と「根性」で性根を入れ替えて頑張ります」とは間違っても書くことはできません。
「気合」と「根性」で頑張ります、なんて表現してしまったら、金融機関等関係各機関は賛同のしようがありません。
「この会社、舐めてんのんか」で終わってしまいます。

より実効性の高い「アクションプラン」は、その具体的行動の効果として、例えば「既存得意先に対して既往商品に加えて追加アイテム****の追加販売によって、半年後の2024年5月度以降、月次売上高が1,300千円増加する」とか、「原材料調達先の見直しによって売上原価を月額200千円圧縮し、売上総利益率」が現状より0.85%改善する」といった具合です

より実効性の高い「アクションプラン」がよりリアルで実効性あるものにするためには、哲学的なフワッとしたものではなく、算数的発想が必須です。
中小企業や小規模事業者に於いても、会社のサスティナビリティを高めるために必要なものが算数的発想なのです。

現に、DXについても、ハードウェアにせよ、ソフトウェアにせよ、基本は演算式で構成されるため、この観点からも会社全体を哲学的発想から算数的発想に転換することが必要です。

中小企業経営者は、経営改善の鍵が算数的発送への転換にあることを肝に銘じて、算数的発想からビジネスモデルの革新に日々取り組んでいく必要があるのです。

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