【中小企業の銀行対策】現状維持を経営方針に掲げることへのリスクとは?

今日は、中小企業の銀行対策として、現状維持を経営方針に掲げることへのリスクについて考えます。

今日の論点は、以下の2点です。
1 デフレマインドを捨て去って金利のある世の中を認識する
2 会社の成長には金融機関からの前向き融資が必須である

どうぞ、ご一読下さい。

1 デフレマインドを捨て去って金利のある世の中を認識する

中東情勢が緊迫化する中、世界はリスク回避の動きが加速しています。
日本の中小企業経営者の中にも、「今はじっと我慢の時」という考え方から、「万事、現状維持。今のままでええやんか」と守りに入ることに終始してしまいがちです。

しかしながら、ゼロ金利、マイナス金利の世の中は既に過去のものとなっており、金融機関からの既往の融資の出来上がりのレートが引き上げられていることで、多くの中小企業経営者が、ゼロ金利、マイナス金利が終わったことを痛感しています。
他方、バブルの前やバブル期の融資のレートは10%程度が当たり前で、高い金利を支払っても、経済成長の流れに乗って、中小企業といえども、増収増益の恩恵を受けていました。

そもそも論として、ゼロ金利、マイナス金利が異常だったわけで、短プラや長プラが上がったことで、「支払利息が増えて大変だ」と思われがちですが、金利のある世の中という至極健全な経済社会が戻ってきているわけで、中小企業経営者はデフレマインドを捨て去って、金利のある健全な経済社会が回帰してきていることを再認識する必要があるのです。

【中小企業の銀行対策】現状維持を経営方針に掲げることへのリスクとは?

2 会社の成長には金融機関からの前向き融資が必須である

ゼロ金利、マイナス金利から金利のある世の中に突入するということは、インフレ局面へ転換するということでもあります。
インフレ下では、様々な財・サービスの価格が上がります。
2%成長下での100万円を1年後に同じ100万円の価値を維持するためには、粗々ですが102万円にしておかなければいけません。
これが銀行預金の金利ということでもあります。

つまり、中小企業経営者が、中東情勢が不透明であることを理由に現状維持の売上、利益でも構わないと考えているならば、経済成長率の分だけ、売上も、利益も目減りしてしまうのです。
このため、少なくとも経済成長率以上の売上と利益を追求しなければならないというわけです。
では次に考えなければならないことが、増収増益を実現していくためには、「おカネ」が必要であるということです。
特に、中小企業の場合、取引の力関係上、どうしても弱い立場になりがちなので、売掛の回収サイトは長く、買掛の支払サイトは短くなってしまいます。
早い話が、お客様には無理を言えず、なかなか早くおカネがもらえない一方、仕入先には「はよ、はろてもらわんと材料売りませんよ」と意地悪をされてしまいます。

このため、中小企業が売上を増加させる局面では、「おカネ」が必要になってしまいます。
「うちの会社、売上伸びてるのに、なんでおカネが増えへんのやろ」と悩む中小企業経営者がいるかもしれませんが、それは不思議な話ではなく、取引の力関係上、増収局面では、資金がタイトになってしまうのです。

このため、増加運転資金が必要となり、取引金融機関から資金調達すべき前向きな資金そのものなのです。

あるいは、受注増に対応する、生産効率アップのためには、設備投資が必要です。
受注増に対応したり、生産効率を上げるための設備投資は、取引金融機関から設備資金として資金調達すべきものです。

このように、インフレ下では、増収増益を実現していくためには、取引金融機関から前向きな資金を積極的に調達していくことが必要ですし、このような前向きな資金を調達すること自体、極めて合理的なものと言えるのです。

中小企業経営者は、インフレ局面に入ったことを再認識して、増収増益を実現するためにも、増加運転資金や設備資金を取引金融機関から資金調達できるよう、常日頃から取引金融機関とのコミュニケーションをとっていくことが必要なのです。

資金繰りや銀行取引に不安を感じている経営者の皆様へもご一読下さい。

資金繰りや銀行取引に不安を感じている経営者の皆様へ
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