【中小企業経営者の心得】キャッシュ増加の鍵が原価管理と債権回収である理由とは?
今日は、中小企業経営者の心得として、キャッシュ増加の鍵が原価管理と債権回収である理由について考えます。
今日の論点は、以下の2点です。
1 予算が絵に描いた餅になってはいけない
2 売掛金は回収しないとおカネにならない
どうぞ、ご一読下さい。
1 予算が絵に描いた餅になってはいけない
2026年が明けて、今日が実質的に第三営業日というところです。
関西では戎さんがまだ控えているとはいえ、今日までが松の内で、そろそろお正月気分を払拭しなければならないタイミングです。
年頭に当たって、中小企業経営者の皆さんは、「よしっ、今年はこれで行くで」と目標を掲げられたことかと思いますが、中小企業経営者であれば誰でも、「利益を上げたい」と念じるのと共に、「キャッシュを増やしたい」と考えているはずです。
世の中、少なからぬ中小企業において、試算表上では利益が出ているのに、なかなかキャッシュが増えないという状態が発生しています。
今日は、キャッシュを増やすために必要な2つのことについて掘り下げてみることにします。
多くの中小企業では、予算を組んだり、収益計画を策定しています。
その中で、キャッシュを増やすための大きな鍵が、原価管理の徹底です。
製造業、建設業や飲食業など、原価が発生する業種は少なくありません。
原価率(1ー売上総利益率)が少し膨らむだけで、売上総利益は減少して、減益要因となってしまいます。
せっかく、実行予算を組んだり、収益計画を策定して、個別の受注毎に原価を設定していても、原価管理が甘々で、仕事が完了して、蓋を開けたら、原価率が想定以上に膨らんでしまっては、元も子もありません。
原価の管理が厳格にできていなければ、販管費の中で経費をいくら削っても、利益が上がるはずがありません。
予算を絵に描いた餅にしてしまっては断じていけないのです。
原価管理が甘々では、いつまで経っても、利益は上がらず、当たり前ですが、キャッシュの減少傾向に歯止めがかからないのです。

2 売掛金は回収しないとおカネにならない
上記の原価管理のお話は、PL上の課題でしたが、次は、売掛金の回収のお話で、キャッシュフローの問題です。
試算表上で利益が出ているにも関わらず、おカネが増えない理由の一つが、債権回収がしっかりとできていないことでもあります。
中小企業や小規模事業者でよくあるお話なのですが、中小企業や小規模事業者の場合、取引の力関係上、どうしても弱くなってしまいがちなので、仕事を受ける際、売掛金の回収条件(先方からすれば支払条件)を曖昧にしてしまいがちです。
本来であれば、前受金を頂きたいですところなのに、役務提供後全額支払いで結構ですなんて営業が大見栄を切ってしまうと、会社は、材料費や外注費の支払いが先行して、金融機関から短期の繋ぎ資金の融資を受けなければならなくなります。
金利負担もバカにはなりません。
そもそも、回収条件を曖昧にしたままで仕事を受けてしまうと、先方と後々、トラブルに発展することにもなりかねません。
契約書等の書面があればとにかく、中小企業の取引の大半は口約束なので、「言った言わない」のトラブルになって、下手をすれば、売掛金の一部が回収できない事態にも発展しかねません。
もちろん、仕事を受けた以上、品質と納期(工期)を遵守するのは当然のこととして、商談の事前の段階で、売掛金の回収条件をしっかりと詰めた上で、回収条件に従って、着実に売掛金を回収することがおカネを増やすことの大切な鍵なのです。
中小企業経営者は、年頭でもあり、原価管理の徹底と売掛金の早期回収を会社全体に浸透させ、それをしっかりと実行していくことが会社の資金繰りを安定化させる重要なキーなのです。


