【中小企業の銀行対策】月末を無為に過ごさない

1 月末の意味合いとは?

11月もいよいよ、明日が月末。
今年も残り1ヶ月となってきました。
師走の声を聞くと、世の中いよいよ慌ただしくなってきます。
その師走への入り口が、明日の11月の月末です。
月末と言っても、30日間の1日に過ぎないと思われがちですが、中小企業の銀行対策としては、月末を無為に過ごすことは許されません。

2 月末に押さえておかなければならないこと

月末の仕事の仕方によって、試算表の出来栄えが変わってきます。
ましてや、11月決算にとっては、明日の月末は大イベントです。
それでは、中小企業経営者が銀行対策上、月末に押さえておかなければならないことはどんなことでしょうか?

マストタスク1:売上を作る
押し売りはいけませんし、「押し込み営業」などという言葉はもはや死語かもしれませんが、お客様のニーズをしっかりと捉えて見込み先をしっかりと選定する必要があります。
月次で売上目標が設定されていて今日現在で目標に対して実績が未達であれば、何が何でも目標をクリアせねばなりません。
「売上を作る」ことが大切です。

マストタスク2:集金を徹底する
営業部門は、集金まで責任を持つのは当然です。
売りっ放しは猿でもできます。
月が明けて試算表の売掛金の残高が「社長、ちょっと売掛残が多くありませんか?」などと金融機関担当者から指摘を受けないようにしないといけません。
「集金を徹底する」ことが大切です。

マストタスク3:仮勘定を精算する
経理部門では、各部門の協力を得て、仮勘定、中でも、流動資産の「仮払金」と流動負債の「借受金」を費用や売掛金に仕訳して、仮勘定を一掃します。
金融機関担当者は、仮勘定にとても敏感です。
特に、仮払金は本来、「接待交際費」として仕訳されるべきもので、「使途不明金」が疑われます。
金融機関担当者から「この社長、公私混同がひどいな」と思われないように脇を締めておかねばなりません。
「仮勘定を清算する」ことが大切です。

経営者も、営業も、経理も、月末は「特別な1日」と位置付けて、普段以上にしなやかな動きが求められます。
言うまでもなく、中小企業経営者は、月末を無為に過ぎしてはならないのです。

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