【中小企業経営者の心得】「(企業物価指数)>(消費者物価指数)が中小企業にもたらすものとは?」

1 企業物価指数と消費者物価指数を比べてみる

2022年11月度の「企業間物価指数」が発表されました。
「企業間物価指数」とは、文字通り、B to Bで取引される物価の推移を表すものです。
これに対して、「消費者物価指数」とは、B to C、感覚的に小売価格の推移をイメージしたものです。

基本的な商流として、①製造業→②卸→③小売→④消費者とモノが流れていくものと仮定すると、大まかにいうと、①→②→③のモノの値段の推移が「企業間物価指数」で、③→④がのそれが「消費者物価指数」となります。
それで2022年11月度の「企業間物価指数」は前月(2022年10月)比で0.6%アップ、前年同月比(2021年11月)比で9.3%アップと公表されました。10月から11月までの単月の企業間物価指数の上昇幅はやや落ち着きを見せているとはいえ、11月までの1年間の企業間物価指数の上昇率は近年にない大きな数字です。

他方、消費者物価指数は2022年10月度で前月比0.6%アップ、前年同月比3.7%アップとなっています。
前月比の上昇率が企業間物価指数と消費者物価指数がほぼ同値になっているのは、物価上昇分がようやく消費者へ本格的に転嫁されてきている証左です。
しかしながら、過去1年間との比較では、消費者物価指数よりも企業間物価指数の上昇分が圧倒的に大きな数値となっています。
これは、製造業も、卸も、小売も、お客様になかなか価格転嫁できずにきたけれど、ここへきて「もう限界」となって、企業が泣く泣く価格転嫁せざるを得なくなっている、というのが現状です。
さらに言えば、製造業も卸も小売も本音では、「もっともっと上げたい」というところなので、年明け以降、消費者物価指数の上昇スピードがより一層加速することが想定されます。

2 中小企業経営者が、物価高を生き抜くための心得とは?

先ほど、申し上げましたが、年明けから消費者物価指数の上昇がさらに進んでいくことが予想されます。
B to Bでも、製造業から卸、小売と、消費者により近い川下側の値上げのトレンドとなります。
中小企業経営者の悩みどころが、「値上げをして、お客様が逃げてしまったどうしよう? クレームが来たら困ったなあ」です。
ここが中小企業経営者の経営手腕の見せ所です。
常日頃から、お客様の満足度アップに尽力して、お客様から「御社やないと困るんやよね」とおっしゃって頂けるような営業スタイルを貫徹してきたかが試されます。
別の言い方をすれば、価格勝負、質より量という昭和型ビジネスモデルではこの物価高を勝ち残ることはできません。
中小企業経営者の皆さん、物価高を乗り越えるべく、今一度、自社の強みを最大限に発揮して、脱・価格勝負、脱・質より量で次世代に残せる会社を創造する絶好の機会にしましょう。

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