【中小企業の銀行対策】窓口係の力量が金融機関の実力を象徴している理由とは?

今日は、中小企業の銀行対策として、窓口係の力量が金融機関の実力を象徴している理由について考えます。

今日の論点は、以下の2点です。

1 金融機関営業店の窓口は変容している
2 実力のある金融機関をメインバンクにする

どうぞ、ご一読下さい。


1 金融機関営業店の窓口は変容している

金融機関の営業店(支店、営業部、法人営業部等)は従来とは違い、大きく変容しています。
そもそも、ネットバンキングの爆発的な普及によって、会社の経理担当者が金融機関窓口に赴くことがほとんどなくなりました。

一方、かつての預金窓口のテラー(窓口係)のお姉さんは、預金の入出金、税金の支払、総合振込の受付など、預金事務に専念していましたが、昨今の預金窓口はハイカウンターからローカウンターに移行して、投資信託の販売など資産運用に注力するようになっています。

もちろん、従来から、金融機関営業店では、外回りの銀行員(得意先係とか、営業課とかそういう部署のこと)が数字を取ってくるのですが、外回りだけではなく、テラーも重要な営業上の戦力として、金融機関ではテラーを育成しているのです。

このように、金融機関はどこも稼ぐことにより力点を置いていることは間違いないことなのです。

【中小企業の銀行対策】窓口係の力量が金融機関の実力を象徴している理由とは?

2 実力のある金融機関をメインバンクにする

先々月、近所のとある金融機関の窓口で消費税納付用の積立預金をお願いした際、その窓口のお姉さんは、こちらの要望通り、さっさと積立預金の開設をしてくれたのですが、驚いたことに、積立をする目的さえ聞こうとしないのです。

(俺が悪意の預金者で、マネーローンダリングを目的としてたらどうするつもりやねん)と無言で毒づいたのですが、積立をするニーズがあるのにもかかわらず、そのニーズも把握しようとしないのです。

もしかしたら、他の金融商品の方がニーズにマッチする可能性もあるわけなのに、これでは、もしかすると貴重な販売機会を逸している可能性がなきにもあらずです。

もちろん、個々の担当者に力量の差があることはあり得ますが、それにしても、しっかりと相手のニーズを把握しようとするテラーがいるからには、金融機関が組織的にテラーの営業力を育成している証左でもあります。

これはテラーだけではなく、融資窓口でも、外回りの行員にも当てはまることです。

中小企業経営者は、自社のメインバンクが御用聞になっていないかに注目し、提案力のより高い金融機関をメインバンクに据える必要があるのです。

資金繰りや銀行取引に不安を感じている経営者の皆様へもご一読下さい。

資金繰りや銀行取引に不安を感じている経営者の皆様へ
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