【中小企業の経営者心得】「営業車」が会社を写す鏡である理由とは?

今日のお題は、中小企業経営者の心得として、「営業車」は想像以上に見られている理由について考えます。

今日の論点は以下の2点。

1 営業車は会社の広告塔である
2 営業車は会社を写す鏡である

どうぞご一読下さい。

平日の幹線道路や街中では、営業車(会社によっては業務用車、社有車などと言ったりするようです)が走り回っています。
営業担当が技術職を兼ねていたり、あるいは配達に兼任していたりするので、トヨタ車であればアクアやヤリスのような乗用車タイプもあれば、プロボックスのような4ナンバー車、職人さんが使うハイエースなどなど、営業担当や技術担当、職人さんたちは、皆、時間で動いているので、ちょっとした渋滞でも、皆、イライラを隠せません。

一方、営業車の横っ腹にはドーンと社名がプリンティングされているので、北出は、「ホー、この人がこの会社の人なんやなあ」と思わずガン見をしてしまいます。

以前、北出がある経営者の方にその会社の営業車のことで質問をしたことがありました。
その会社の営業車には、派手な原色のコーポレートカラーが塗ってあって、社名とロゴがババーンと派手に描かれているので、その会社の営業車は、一目でわかりますし、町ゆく人たちの注目を浴びます。
「社長、なんで、御社の営業車は、あんなに目立つようにしてらっしゃるのですか?」と北出がお尋ねしたところ、その社長は一言、「あのクルマ、目立つやろ。コンビニや川の土手でクルマ止めて寝てたら、一発で周りからわかる。営業マンがサボらんようにあの色にしてるんや」とおっしゃいました。
「なるほど〜」。
さすがは、高収益で成長を続けている経営者だけはあります。
営業車の外観で営業マンを管理していらっしゃることに感心したことを鮮明に覚えています。

このように、会社の営業車は予想以上に周囲から見られていることがわかります。

また外観だけではなく、車内も注目されます。
社内の助手席や後席に伝票やサンプル品が散乱している営業車が取引先の人たちの目に止まったらどうなるでしょうか?
「おい、あの会社の営業マン、さっき来てたやろ。あの会社の取引、やめとけ。営業車の中、クッシャクシャやったぞ」となってしまうと会社の信用は一撃で地に堕ちてしまいます。

営業車は、取引先の会社の「お客様用駐車場」とかに駐車するケースが多いので、取引先の社員や幹部の目に晒されます。
会社の営業車は、会社の広告塔であることを、中小企業経営者は改めて認識する必要があります。

2 営業車は会社を写す鏡である

以前、北出がかつて関与させて頂いていた会社でこんなことがありました。
社員の一人が、会社の営業車に付帯されているガソリンカードを使って、自身のマイカーに給油していたことが明るみに出ました。
ガソリンカードには、クルマのナンバーが刻印されているのでその営業車にしか使用できないものと考えがちですが、今時の給油は北出もそうですがセルフが主流です。
会社としては防ぎようがないと言えばないのですが、車両の運行管理表がその社内では運用されていなかったことも会社の落ち度と言えば落ち度でした。

その会社は、旧態依然とした経営体質で低収益体質で、直近何年も昇給もなく、社員の一部にはかなりの不満が充満していたことを北出は覚えています。
その会社の経営改善をなんとか進めようとしたのですが、約10年間リスケジュール状態にあり、経営者自身が経営改善に後ろ向きで、「今日、しのげればそれで良い」というマインドの方で、策定したアクションプランも無視されてしまいました。
その会社の営業車は、外観は汚れが目立ち、車内には伝票が散乱していました。
そもそも営業車は、会社が社員に対して業務用に使用するのとして貸与していて、あくまでも会社の固定資産です。
経営者が改革を放棄した会社の社内のモラルの低下が、会社の資産を食い潰してしまうことを如実に表した例です。

現場が荒れるようでは、会社の経営改善など進めることはできません。

たかが営業車、なのですが、されど営業車。
実は営業車は、会社を写す鏡、そのものだったのです。

中小企業経営者の皆さん、現場の隅々にまで目が届いていますか?
会社の経営をより良くするためには、経営陣だけが踏ん張っても力不足です。
経営者は、社員をしっかりと束ねて、現場の士気を上げていくための努力を怠ってはならないのです。

【中小企業の銀行対策】決算書に出てこない定性的情報が重視される理由とは?も併せてご一読下さい。

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