【中小企業経営者の心得】オーナー経営者の経営判断の数が商いの大きさに比例する理由とは?
今日は、中小企業経営者の心得として、オーナー経営者の経営判断の数が商いの大きさに比例する理由について考えます。
今日の論点は下記の2点。
1 決断の早さがオーナー経営の強みである
2 経営判断の数が商いの規模に比例する
どうぞ、ご一読下さい。
1 決断の早さがオーナー経営の強みである
中小企業のオーナー経営者と一口で言っても、実に様々なキャラクターの経営者が存在します。
イケイケで、「ヨシ! これでいけ!」と即断即決する経営者もいれば、「1週間ほど、時間を下さい。じっくり検討します」という具合に、石橋を叩いて渡るような慎重な方もいらっしゃいます。
ただ、ザクッと言うならば、特に営業畑でサラリーマン時代にはトップセールスマンでその経験を活かして独立、創業した経営者は、即断即決型多いように感じられます。
もちろん、本来であれば、取締役会議や臨時株主総会を開催して、会議に図って議決するのが本来の株式会社の姿なのでしょうが、中小企業の場合には、スピードがより重視されるケースがあるため、社長であり、筆頭株主である経営者が、即断即決するケースがどうしても多くなりがちです。
経営者が即断即決する場合でも、熟慮して経営判断するケースでも、経営判断を社内に周知する時には、「やれ!」、もしくは「やめておけ!」と明確に表明する必要があります。
経営者からの指示が曖昧だと受ける側の役員や従業員は混乱して、やるべきことが明確にイメージできなくなってしまいます。
会社として、オーナー経営者がトップダウンで決断をするのはオーナー経営の強みで、経営もスピードも上がりますが、即断即決にはそれなりのリスクがあります。
そのリスクを踏まえながら、オーナー経営者は、経営判断を下す必要があります。
2 経営判断の数が商いの規模に比例する
北出のこれまでの経験則上で申し上げるのですが、商いを大きくする経営者の特性として、「経営判断が早く、より多くの経営判断を下している」と言うことです。
経営者自身が認識している経営課題を解決するための改善策をより多く策定し、実行に移していけば、確かに、商いが成長する可能性が高まります。
部下から上がってくる案件について、疑問点をしっかりとヒアリングした上で、「やれ」、あるいは「やめておけ」を明確に指示する傾向が見られます。
更に、「やれ!」だけではなく、「やめておけ!」の経営判断が極めて重要です。
「やめておけ」と経営判断を下すには、リスクが大きすぎることを認識できている証です。
アフターコロナの今、中小企業を巡る外部環境は厳しさを増していますが、こういう時だからこそ、オーナー経営者自身が、経営手腕を発揮し、率先垂範しながら、迅速に経営判断を下し、会社を挙げて経営判断を実行に移していくことが重要なのです。