【中小企業の銀行対策】繁忙期と閑散期の差を埋める営業施策が必要である理由とは?
今日は、中小企業の銀行対策として、繁忙期と閑散期の差を埋めr営業施策が必要である理由について考えます。
1 繁閑の差が大きければ資金繰りが不安定化する
2 業務を平準化して会社の負荷を低減する
どうぞご一読下さい。
1 繁閑の差が大きければ資金繰りが不安定化する
業種、業態によっては、きいれ時と暇な時との差が大きくなるビジネスモデルがどうしても存在します。
夏場がかきいれ時になるけれど、冬場はさっぱり、というケースもありますし、農産物のように、仕入れが一年のうちで2ヶ月間だけに集中するようなケースもあります。
ビジネスモデルの性格上、繁忙期と閑散期の差が大きくなるのは仕方がないところもあります。
しかしながら、確かに言えることは、繁閑の差が大きくなるということは、資金繰りが不安定になることに直結します。
売上が集中する時には、仕入も外注費等製造原価もドッと上がってしまいます。
入金も大きくなれば、支払も大きくなってしまいます。
逆に、閑散期は、売上が減って、入金が減ってしまって、販管費の固定費さえ賄えない月が出てしまいかねません。
中小企業の場合、取引の力関係が相対的に弱いことが多いため、支払サイトの方が回収サイトよりも短くなることが多々あります。
繁閑の差が大きくなくて売上が平準化されていても、中小企業の場合、入金が支払に負けてしまうのです。
せっかく、繁忙期にしっかりと売上を作れても、短期のつなぎ資金をメインバンクから調達すると、金利負担もバカにはなりません。
繁閑の差が大きくなって、一番困るのが、長期借入金の返済です。
特に、閑散期、入金が減ってしまうと、長期の元本返済が資金繰り上、大きなネックとなってしまいます。
繁閑の大きな差が、会社の資金繰りを圧迫してしまうのです。
2 業務を平準化して会社の負荷を低減する
「繁閑の差を埋める」といっても、そう簡単なことではありません。
また、天井をわざわざ下げるというのも、折角の営業機会の喪失にもなります。
中小企業が目指すべきは、「谷を埋める」ことです。
谷を埋めることによって、固定費が入金で賄えないという月を極力なくすことでもあります。
天井を維持し、谷を埋めること関しては、特に営業部門の意識改革が必要です。
「繁忙期に稼いでいるんやから」ではなく、「閑散期を作るな」という号令のもと、今までとは少しだけ目線を変えて、営業ターゲットを選定する必要がありそうです。
繁閑の差を埋めるということは、業務を平準化することでもあります。
業務を平準化するということは、営業や業務といった現場の負荷を平原するだけではなく、資金繰りにもプラスの効果をもたらすので、会社にとって、いいことづくめです。
中小企業経営者は、繁閑の差を埋めるということは、資金繰りを改善し、借入金の圧縮に繋がることを認識する必要があるのです。