【中小企業経営者の心得】常に会社を身綺麗にしておかなければならない理由とは?

今日は、中小企業経営者の心得として、常に会社を身綺麗にしておかなければならない理由について考えます。

今日の論点は以下の2点。

1 いきなり会社は身綺麗にならない
2 ネガティブな局面こそ会社が身綺麗でいなければならない

どうぞ、ご一読下さい。

1 いきなり会社は身綺麗にならない

北出が、お客様の会社にお邪魔する時、「この会社はいつも身綺麗になってるな」と思える会社があります。
身綺麗になっているというのは、もちろん、床にゴミが落ちていないとか、トイレが綺麗に整えられているとか、見た目の身綺麗さも大切ですが、いろいろな書類や書式が整理、整頓されていることも北出は気をつけてみるようにしています。

見た目も、書類などパッと見には見えないところも、社長がいきなり「毎日、整理整頓を!」と号令をかけたところで、なかなか身綺麗にはなりません。
見た目も、パッと見には見えないところも、最初は社長からの業務命令なので、掃除が行き届きますが、残念ながら、その効果は下手をすると三日坊主に終わってしまいかねません。
気づけば、元の木阿弥に戻ってしまいます。

北出の経験則ですが、見た目も、パッと見には見えないところも、両方共に身綺麗な会社は、お邪魔していても、心地よく感じます。
社員相互のコミュニケーションが図られていたり、挨拶の声が当たり前のように飛び交います。
社風といえば、社風なのかもしれませんが、大人しいというのと、身綺麗ではないはイコールではありません。

この会社は、見た目も、パッと見には見えないところも、身綺麗かどうかは、メインバンクの支店長が突然訪問する際、チェックを欠かしません。
トイレが汚れていたりしたら、メインバンクの支店長は、営業店に戻った後、担当者を自席に呼んで「あの会社は、気を付けろよ」と注意喚起すること、間違いありません。

常日頃から、会社を、見た目も、パッと見には見えないところも身綺麗にしておくのは、毎日毎日の経営陣と社員の努力の結晶でもあるのです。

2 ネガティブな局面こそ会社が身綺麗でいなければならない

一方で、「この会社、あかんなあ」と残念に感じてしまうケースも少なからずあります。

顕著な例としては、コロナ前からリスケジュール(金融機関への返済条件を変更していること)しているような会社の多くが、様々な書類や書式が整備されていないことです。
金融機関の金銭消費貸借契約書等の契約書類、不動産の賃貸借契約書といった契約書の類に加えて、返済予定表や当座の照合表等金融機関に関する書式がきちんとまとめられていないことが散見されます。

金融機関との契約書類といえば、会社の中でも、機密資料です。
そういううざうざの会社に限って、経営改善計画書の中で明確化したアクションプランが実行に移されず、旧態依然としたやり方がズルズル続けられていたりします。
そもそも経営改善計画書が経営者の手元になかったりすると、「この社長、ホンマに会社を改善させていく気があるんかな」と心配になり、呆れ果てて、挙句の果てに吐き気を催してしまいます。

ネガティブな局面だからこそ、経営者は会社を身綺麗にしておかねばならないのです。

書類をきちんと整理整頓して、身綺麗にしておかないと、いざ、会社をM&Aで売却しようとしても、法務DD(デューデリジェンス)に耐えられません。

会社を常に身綺麗にしておくことは、まずは経営者が率先垂範して、社員に姿勢を示すことが肝要です。
中小企業経営者は、万事、担当者任せにすることなく、会社が常に身綺麗か否かについて、検証を欠かしてはならないのです。

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