【中小企業経営者の心得】業務指示は端的に、わかりやすくするメリットとは?
1 仕事をチームでするのではなく、個人事業主の集まりのような会社が存在する
お客様の中小企業経営者と打ち合わせをしていて、経営者の口から発せられる言葉が「そういえば、あの件、報告があらへんな」です。
北出の肌感覚からすると、上司から受けた業務指示は絶対的だし、何を置いても最優先にやるべきもの、という社畜感覚が抜けないので、(社長からの指示なのに、なんで蔑ろにされるんかなあ・・・)ととても不思議な感じがします。
従業員の側からすると、(社長からのあの業務指示は後回しでええやろ。自分の仕事から片付けよ)と感じている気がしてなりません。
思いを巡らせてみると、「後回しでええやろ」と従業員が思えてしまうのは、社長からの業務指示が曖昧で、その業務を急いでやらねば、というイメージができていないのではないかと考えてしまいます。
他方、上司からの業務指示がスムーズにこなせられない組織では、非効率だし、なんと言っても、規律を保つことが難しくなります。
極端なことを言うと、チームで仕事をするという姿ではなく、何やら個人事業主が集まって、それぞれが勝手に仕事をしているようにも見えてしまいます。
そのような中小企業、特に、経営改善が必要な中小企業で散見されるような気がしてならないのです。
2 業務指示は、ゼロor1がわかりやすい
物づくりでも、飲食店でも、建設業でも、チームが一体となって仕事をするのは極めて重要です。
チームで仕事をするとなると、リーダーがいて、それぞれの役割があり、職責をしっかりと果たすことによって、チームがしっかりと結果を出すことができます。
役割を認識し、職責を果たすためにも、リーダー、特に経営者からの業務指示は、誰にでもわかりやすいことが大切です。
もっといえば、0.3とか、0.7とか、曖昧なものではなく、ゼロ or 1の方が理解しやすくなります。
端的にいえば、「やれ!」なのか、「やめとけ!」なのか、どっちかです。
そもそも、北出は、会社経営者は文学のような人文科学ではなく、社会科学だと考えているので、会社経営は数学的が理想です。
数学的を究極的に煮詰めると、ゼロ or 1だと北出は考えています。
ゼロ or 1は本当にわかりやすい。
会社経営が社会科学なのか、人文科学的な要素はないのか、議論は尽かないかも知れませんが、中小企業経営者のみなさん、日々の業務指示をわかりやすく、ゼロ or 1でやってみませんか。
きっと、チームの生産性が上がること、間違いなしです。
早速、明日から実践されることをお勧めします。