【中小企業の銀行対策】勝ち癖をつけることの重要さとは?

今日は、中小企業の銀行対策として、勝ち癖をつけることの重要さについて考えます。

今日の論点は、以下の2点です。

1 小さな成功体験を積むことが大切である
2 経営改善の恩恵を最も受けるのは経営者自身である

どうぞ、ご一読下さい。

1 小さな成功体験を積むことが大切である

弊所では、経営改善が必要な中小企業を対象として、銀行対策のお手伝いさせて頂いています。
具体的には、経営改善計画書を策定して取引金融機関に提出をして、取引金融機関各行に協調して頂いて、月次モニタリングを通じて、試算表、資金繰り表(建設業者であれば受注明細)を提出し、毎月取引金融機関に業況報告をして経営改善を進めていくという取り組みを行っています。

ところが、月次モニタリングを始めてすぐの初期段階では、計画値に対して、実績値が下振れるケースが相当程度に発生します。
計画値より実績値が下回ると、中小企業経営者のモチベーションは沈みがちとなりますが、北出は「最初はこんなもんです。気を取り直して、愚直に計画書に盛り込んだアクションプランを実行に移していきましょう」と中小企業経営者のモチベーション維持に努めています。

他方で、月次モニタリングを進めていくと、経営者としてのプライドもあって、負けが込むと「なんとかせにゃならん」と奮起をしてくれるようになります。
そうなると、少しずつですが、小さな成功体験が生まれてきます。
月次売上高の達成率が80%台であったのが、95%程度にまで上がってきて、「もう一息」のところまで詰めてくることができます。
達成率が95%になると、時間を置くことなく、月次売上高達成率が100%に達するようになります。

このように、経営改善の初期段階ではなかなか実績が出ず、躓きがちになりますが、小さな成功体験を積むと徐々に経営改善への道がひらけてくるのです。

【中小企業の銀行対策】勝ち癖をつけることの重要さとは?

2 経営改善の恩恵を最も受けるのは経営者自身である

経営改善の可否は、詰まるところ、経営者自身の腹のくくり具合にかかっていると言っても過言ではありません。
経営改善がうまくいかない経営者の傾向として北出が感じるのが、経営者がまるで評論家のような感覚で、経営改善を捉えていることです。
もちろん、会社と経営者個人は別主体であると言えばそうなのですが、しかしながら、多くの経営者が会社に対して経営者保証を行なっているので、いうまでもありませんが、経営者個人と会社は表裏一体の関係にあります。

もっと言ってしまえば、経営者が経営改善を実現して、金融機関の信用格付けも高水準にしてしまえば、債権者の金融機関から何の文句を言われる筋合いもありません。
数千万円の役員報酬を得ても、会社が利益を出していて借入金の償還も問題なく、内部留保が潤沢であれば、経営者保証を外すことも可能になります。

つまり、会社が経営改善を経営改善を実現することで、最も恩恵を受けるのは、他でもなく、経営者本人なのです。

中小企業経営者は、会社と表裏一体の関係であることを改めて認識をして、経営改善が必要なケースであれば、自らのためにも経営改善を果たす必要があるのです。

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