【中小企業経営者の心得】儲けることにこだわるべき理由とは?

今日は、中小企業経営者の心得として、儲けることにこだわるべき理由について考えます。

今日の論点は、以下の2点です。

1 儲けがなければ会社は前に進まない
2 創業当初のガツガツ感を取り戻す

どうぞ、ご一読下さい。

1 儲けがなければ会社は前に進まない

トランプ関税に揺れる日本のモノづくりですが、幸いにも日本株は堅調な推移を辿っています。
しかしながら、業種、業態を問わず、中小企業の外部環境は決して楽観視できるものではありません。
原材料価格の上昇は深刻ですし、人手不足も出口が見えていません。
原材料価格上昇と人手不足による労務費や外注費の増加は、製造業や建設業の製造原価を押し上げています。
実際のところ、そのような外部環境下でしっかりと利益を出していることはそう簡単なことではないことは間違いなさそうです。

とはいえ、特に、経営改善が必要な中小企業にとって、「儲け(利益)」はどうしても必要なものです。
仮に取引金融機関の返済の条件変更(リスケジュール)をお願いしているような経営改善局面の会社では、十分なFCF(フリーキャッシュフロー)がなければ返済額を増額させることはできません。
リスケジュール中であれば、事実上、新たな資金調達は難しく、設備投資や増加運転資金といった前向き資金の調達もできません。
リスケジュール中であれば、短期的にがっつりと儲けを出して、返済額を増額し、短期間でリファイナンスを実現して、その後2、3年後にようやく前向き資金な資金調達ができるようになるというわけです。

一方で、「儲け(利益)」をしっかりと出せていれば、前向きな投資にキャッシュフロー振り向けることができるようになり、成長スピードを益々加速させることができます。
儲けられている会社と儲けが出にくい会社とでは、その差がドンドン開いていってしまいます。

当たり前のことなのですが、儲けがなければ会社を前に進めることができないのです。

【中小企業経営者の心得】儲けることにこだわるべき理由とは?

2 創業当初のガツガツ感を取り戻す

外部環境が厳しく、なかなか経営改善が進まず、儲けがなかなか出ないような中小企業経営者は、ふと「うちの会社も先は暗いなあ・・・」と下を向いてしまいがちです。
とはいえ、世の中のほとんどの創業経営者は、元々営業畑です。
スタートアップの中には技術畑がいたり、数字にはめっぽう強い経理畑の経営者がいるのはいますが、創業経営者のほとんどは、サラリーマン時代にトップ営業マンとして君臨して、「よしっ! 俺の営業センスで、独立していっちょ一旗あげたろか!」と一念発起したような方々です。
ネガティブな局面だからこそ、「いっちょ一旗あげたろか!」と創業当初に抱いていたチャレンジスピリットを発揮すべき時です。

厳しい世の中ですが、経営者は、自らを鼓舞して、創業時のガツガツ感を取り戻す必要があるのです。

資金繰りや銀行取引に不安を感じている経営者の皆様へもご一読下さい

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